【 ビリヤード 】 ゲームの種類

現在、ビリヤードには三つの種別があります。イギリスではスヌーカー、ヨーロッパ大陸ではキャロム、アメリカではポケットといった具合です。3種別のビリヤードは台の大きさが異なります。ポケット、キャロム、スヌーカーの順に大きくなり、 ポケットとスヌーカーには隅の6ヶ所に穴が開いています。
ポケット
アメリカの人気映画「ハスラー」で、
一気に日本でも知れ渡ったのがポケットビリヤードです。
ポケットにも数多くの種目がありますが、代表的なものが9(ナイン)ボールと8(エイト)ボールです。
9ボール : 日本をはじめアメリカなどでも、最もポピュラーな種目。1番から9番までの9個の球とキューでつく手球を使い、手球で1番、2番と順番に9番まで番号順に球をポケットに落としていきのす。失敗したら相手と交代し、8番までの球をどちらか落としたかに関係なく、最後に9番を落とした選手が、そのセットの勝者となります。あらかじめ決められたセット数を先取りした選手が最終的に勝ちとなります。
8ボール : 1番から15番までの球と手球を使います。1番から7番までの球(ローボール)と9番から15番までの球(ハイボール)とに分かれ、対戦する選手がローかハイをそれぞれ自分の球とします。その選手は自分の球のみをポケットに落としていくことになります。9ボールのように番号順ではなく、自分の球を落とせば成功でプレーを続けることができます。自分のボールを落とせなかったり、ファールをするとプレーは相手に移り、自分の7個のボールを落とし終えた選手に8番の球を落とす権利が生じ、先に8番を落とした選手がそのセットを制したことになります。これもあらかじめ決められたセット数を先取りした選手が勝ちとなります。
キャロム
穴がないビリヤード台でやる競技がキャロムです。
キャロム競技として、スリークッション、アーティスティック、ボークライン、四つ玉などがあります。この中で最も代表的なスリークッションは、白、黄、赤、三つの球で行われ、白と黄が、それぞれの選手の手球(キューでつく球)となります。手球を他の二つめの球に当てる前に3回以上クッション(四つの辺)に当てなければならず、高度なテクニックが必要とされます。これに成功すれば1点が与えられ、プレーを続けていくことができます。不成功に終われば相手と交代しなければなりません。これをくり返し、あらかじめ決められた得点を先に取った選手が勝ちとなります。
スヌーカー
スヌーカーは白の手球と21個の球を使用します。
21個の球にはそれぞれ色により得点が決められています。赤は15個あり、1点球。他はすべて1個で、黄2点、緑3点、茶4点、青5点、桃6点、黒7点となっています。プレーでは必ず赤を先にポケットに落とします。赤を落とした後は、どの色の球を落とすかを宣言した後にその色を落としていきます。これに成功すれば再び赤を落としてから他の色へ挑戦することになり、 失敗するまでその選手のプレーは続き、落とした球の得点が加算されていきます。この間、赤は落としたままですが、他の色は定められいる位置に球を戻します。交互にプレーをしていき、赤がすべてポケットに落ち、台上になくなると、得点の低い順に球を落としていきます。この場合は、ポケットに落としたままにしておき、すべて落とし終えるとゲームは終了。総得点の多い選手が勝ちとなります。ただし、手球がどの球にも当たらない場合など6種類のファウルがあり、そのファ ウルの種類により最低でも4点が相手に加算されます。